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阿路岐の日常&備忘録です。


by potecoro_ukpa
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まいった

 今日は小学校で出前英語教室の日。

 前回の反省から、一つ一つけじめをつけて授業を進めることを心がけて挑みました。

 子どもたちを落ち着かせるのに結構時間を取られてしまい、終了時間をかなりオーバーしてしまいましたが、前回よりは、授業らしくなり、真面目に取り組んでいる子もある程度集中できたと思います。

 ただね…

 授業開始前、早めに来た子どもたちと遊んでいると、突然一人の子が泣き出しちゃって、弱りました。
 
 困ったことに、なんで泣き出したのか、さっぱり分かりません。

 その後は、教室の隅っこにいるだけで、どんなに話しかけても、頑として動こうとしません。授業も半ば頃になると、やっぱり参加したいのか、教室の後ろをウロウロしてましたが、こちらが近づくと、また隅っこに戻ってしまいます。とうとう、今日は授業に参加せずに終わってしまいました。

 どうしてだろう。子どもって難しいです。

 思い返してみれば、私も小さい頃は、何か気に入らないことがあったときは、何を話しかけられても、じっと黙りこんで、突っぱねていたような気もします。しかし、大人になった今、そういう子には、どう対応したら良いのやら、さっぱりです。

 話は変わりますが、今年の誕生日、両親は私に、『星の王子さま』という本を贈ってくれました。なんでも、もともと私の姉が両親にプレゼントしたもので、感銘を受けた両親は、それを私に贈ってくれたのです。実は私、いまだに『星の王子さま』を読んだことがなく、どんな話なのか常々気になっていたものですから、これは最高に嬉しいプレゼントでした。

 それで、私は、初めてこの名著を読みました。すごく引き込まれる作品でした。それと同時に、とても難しい作品だとも思いました。
 
 この本を読んで以来、常に、自分はなにか大事な物を見落としているのではないか、という思いが頭から離れません。
 
 子どものときに感じていたもの、見ていたもの、きれいなもの、空気の香り。

 それを今は本当に感じ取ることができているかどうか分かりません。なんだか、いつもガラス越しに物事を見ているような気がするんです。だからね、子どもの気持ちが分かる、なんて、口が裂けても言えない。

 子どもと接する度、いつも戸惑います。一緒にやっていく友達がいるから助かってるけど、もし友達がいなかったら、もうどうしていいのか分からず、頭を抱えていたでしょうね。

 もっと、子どもたちの世界に入っていきたい。ガラス越しではなく、脳をクリアーにして、子どものように、万物を感じるままに感じ取りたい。

 U2の"City of Blinding Lights"の一節が、妙に心に響いてきます。
 
 Can you see the beauty inside of me?
 What happened to the beauty I had inside of me?
by potecoro_ukpa | 2005-11-27 01:04 | 教育のはなし