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阿路岐の日常&備忘録です。


by potecoro_ukpa
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ギターの季節

 気に入った曲があると、それをず~っと聴きつづけちゃうってこと、ありませんか?ある日、友人と遊びに行った時、彼の車に乗せてもらうと、一つの曲が延々リピートして流されていました。どうやら、彼はもうその曲が気に入って気に入って仕方なかったようで、「同じ曲ばっかで、すまん。本当にすまん」などと言いつつも、ノリノリで聴いておりました。

 まぁ、ひたすら一つの曲を聴きまくるのは極端としても、なにかしら、気に入った人の曲をずっと聴くっていうのは、よくあることではないかと思います。

 私の場合、それは「音楽の季節」という形で現れます。あたかも雨季と乾季のように、「ロックの季節」と「クラシックの季節」が交互に繰り返されるんです。もちろん、梅雨に降る雨の量が年によって違うように「音楽の季節」もその中身は色々です。例えば、ロックの季節だと、「今年はU2が多いなあ」とか「今回はQueen中心だなあ」って感じです。

 さて、そんな感じで、「ロック」と「クラシック」の2つの季節が繰り返されている私ですが、最近、ちょっとした変化がありました。「ギターの季節」が加わったんです。

 この「ギターの季節」、曲のジャンル的には、クラシックに分類できる内容なのですが、そもそも、私はこれまでオーケストラやヴァイオリンを中心に聴いていて、ギターを聴こうと思ったことは全くなかったので、まさに、これは「ギターの季節」が加わったと言ってもいいくらい、自分の音楽生活の中では大きな変化なのです。

 で、具体的に何を聴いているのかといいますと、ピアソラと武満徹です。

 ピアソラは、『ブエノスアイレスの四季』っていう曲をきっかけに興味を持つようになり、ギドンクレーメルの演奏を中心にCDを集めていたのですが、先日、たまたま見つけた"Sergio & Odair Assad Play Piazzolla"を両親にプレゼントしたとき、自分でも聴いてみて凄く気に入り、ここしばらく、よく聴いています。

 武満徹は、中学校の時に聴きに行ったコンサートが、確か武満徹を追悼するもので、それをきっかけに聴くようになりました。私の一番好きな作曲家です。ピアソラのギター版に味をしめた私は、武満徹の作品にギターの曲も多いことを思い出し、無性に聴きたくなって、タワーレコードで買ってきました。私個人の印象では、武満徹はすごく視覚的的な作曲家といいますか、曲から何かしらの情景がありありと目蓋の裏に浮かんでくる、そんな曲を書く人だと思います。無理なく、体にすぅ~っと入ってくるんですね。それはギターでもまったく同じでした。すごく良かったので、今度姉の誕生日にでもプレゼントしてみようかと考えています。

 「ギターの季節」が始まったことで、ギターの面白さを知ることができ、私の中での音楽世界がまた一つ広がった気がします。さすがにギターの演奏に挑戦というところまでは、まだ意識がいかないけど。でも、やっぱり音楽っていい。生活から音楽がなくなったら、さぞかしつまんないだろうなあ。次は、何の季節がやってくるのか、今から楽しみです。
by potecoro_ukpa | 2006-06-23 00:25 | 音楽のはなし