阿路岐の日常&備忘録です。


by potecoro_ukpa
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カテゴリ:教育のはなし( 9 )

ことばの技能科

 さっき、広島のローカルニュースを見てたら、「ことばの技能科」という授業を設けている山間部の小学校の話題が取り上げられていました。この「ことばの技能科」とは、自分の言いたいことを筋道立てて人に説明する力を養うための授業なんだそうです。

 この小学校がある地域は、田舎なので、外部の人との接触があまりなく、コミュニケーション能力の養成が大きな課題でした。一年間の取り組みの結果、「結論から先に述べる」「筋道を立てて説明する」などといった、コミュニケーション能力の大きな伸長が認められたそうです。

 結局のところ、今の学校教育で重点的に取り組まなければならないことって、こういうことなんじゃないかと思います。だって、人と考えを交換するには言葉が必要だし、何より、言葉は、思考そのもの。言葉なしに考えることなんて、ないですよね。

 ところが、言葉の能力が欠けてる子どもが、最近はとても多い。なにかしら、教育に携わっている人なら、必ずそれを感じていると思います。数学勉強するにも英語勉強するにも、結局言葉の能力の足りないことが足枷となっているのです。

 いつだったか、私がある生徒にこんな問題を解かせました。


Q. 以下の命題の逆を答えよ。

 △ABCで、二つの底角が等しいとき、二辺の大きさは等しい。


 多少、語句の違いはあるかもしれませんが、まあ、こんな問題でした。皆さんはもうお分かりですね。正解は、「△ABCで、二辺の大きさが等しいとき、二つの底角は等しい。」です。ところが、彼が出した答えは次のようなものでした。

 二辺の大きさは等しいで、二つの底角が等しいとき、△ABCである

 なんとも、意味不明の文章になっちゃってます。これを見る限り、彼は問題の意味を理解できていないか、あるいは、命題の意味そのものが分かっていません。つまり、これは、純粋に国語力の問題なのです。私は、必死になって、問題文や命題の意味そのものを彼に説明しました。最後に確認問題を解かせ、彼は正解できました。しかし、私には、彼が本当に理解できているとはどうしても思えませんでした。

 もう一つ、別の生徒の話で、こんなこともありました。当時大ブームになり、今でも根強い人気を誇る「ハリーポッター」シリーズ。ある日、私は、ハリーポッターの中の一ページを開き、そこに出ていた二字熟語の意味を質問してみました。それがなんだったかは忘れてしまったのですが、まあ、中学生はもちろん小学生でも知っているべき熟語でした。が、その生徒はまるでトンチンカンな意味を言ってきました。子どもたちは、「ハリーポッター」を喜んで読み、楽しんでいます。しかし、必ずしも文章の意味をちゃんと理解できているわけではないのです。

 こうした子ども達は、人の話を理解する力や、自ら考える力が足りないことが多いです。おそらく、言葉の力が足りないことが一つの大きな要因ではないかと、私は感じています。つまり、言葉は全ての基礎なんです。

 今、もてはやされているのは、早期英語教育。しかし、子どもの実態を見る限り、そんなものはいらん、と私は思います。だいたい、早期英語教育で英語力が身につくというわけでもなし。でも、保護者の要望は強いんですね。だからこそ、大学生に小学校から英語教室の依頼がくるわけです。

 昨日、知り合いの日本語教師さんと話した時にも話題になったのですが、マスコミの影響のせいか、小さい頃からやれば英語がペラペラになるなんて、そんなことを無邪気に信じている人が多すぎます。こんなにも、日本語能力が足らず、論理的に考えられない・話せない子どもが増えているのに。

 今、多くの学校では、読書の時間などを設け、言葉の力を伸ばそうとしています。これは、もの凄く重要なことです。でもそれだけじゃ足りません。読書の時間に加え、上記の小学校のような取り組みを増やしていくことも必要でしょう。それくらい、今の子どもたちの言語能力は危機的状況にあると思います。

 あ~でも、学校の負担は増えるばっかりですね。家庭の教育力は低下する一方だし。もっと教師増やしてよ~。
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by potecoro_ukpa | 2006-06-29 20:09 | 教育のはなし

最後の英語教室

 11日は今年度最後の英語教室でした。

 最後の総復習として、高学年はお買い物ゲーム、低学年はインタビューゲームをしました。

 高学年の方の授業は、これまでで最もうまくいったようで、皆真剣に取り組んでくれたようです。

 私が担当する低学年は、ひとまずこれまでに学んだ言葉を全部復習して、歌を歌った後、インタビューゲームに取り組みました。

 インタビューゲームは、これまでよりも1ランク上の内容のため、教師主導でやってもなかなか難しいところがありましたが、子どもたちが結構一生懸命に取り組んでくれたことが嬉しかったです。そして、これまでに勉強した単語をかなり覚えているのにびっくり。久々に復習した単語もあったので、かなり忘れているだろうと思っていましたが、一部の単語を除いて、皆しっかり答えていました。

 授業が終わってからは、子どもたち一人一人の作品を集めたファイルとともに、一年間の御褒美にお菓子をプレゼント。一人ずつ、名前を確認しつつファイルやお菓子を渡していくのは、なかなかに感慨深いものがありました。

 その際、保護者へのお手紙を渡し忘れて学校に託す羽目になってしまいましたが…。最後までドタバタでした。

 ともかく無事に終わってよかったです。

 この英語教室で、子どもたちとともに笑ったり怒ったり、そして、友人とは授業の内容をどうするか悩み、本当にいろいろな経験ができました。

 失敗もたくさんしたし、あれはああすればよかった、こうすればよかった、といった具合に心残りな部分も沢山ありますが、この経験は絶対自分の人生に生きていくと思います。

 楽しい思い出をくれた子どもたちと、未熟な私たちに怒ることもなく終始協力してくださった保護者の皆さんには、心から感謝。

 そして何より、私をこの英語教室に誘ってくれた友人、そして共に頑張った友人や後輩には、本当に感謝してもしきれないですね。

 素晴らしい経験でした。
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by potecoro_ukpa | 2006-03-12 23:29 | 教育のはなし

泣いちゃった

 昨日は久々の英語教室。

 そこで、ちょっとしたトラブルがありました。

 簡単なゲームをしてたんだけど、そのとき、1年生の子が、一人が泣き出しちゃったのです。

 そのゲームとは、様々な野菜や果物が描かれたカードを子どもたちに配り、Do you like ~ ?の表現を使って、同じカードをもっている人を見つけるというものです。

 が、その子は、同じカードを持っている人が見つからず、それで泣き出してしまいました。

 実は、その子と同じカードを持っていたのは、この私でした。

 一応、先生もカードを持ってるからね、と事前に説明はしていたのですが、ちゃんと伝わってなかったようです。

 完全に、私のミス。説明もきちんと伝わってないし、子どもたちのゲームに取り組んでいる状況をきちんと把握できていませんでした。

 その子は、それはもう、悲しそうに泣きじゃくっています。私は、どうしたらいいのやら途方にくれてしまいました。

 ともかく、一生懸命なだめ、それからお詫びもして、説明もして、授業が終わる頃、ようやく彼女は、落ち着いてきました。

 なんとか落ち着いて、バイバイもして帰ったので、とりあえずは一安心。

 その後一日中凹んでしまいました。

 その子に対して、すごく申し訳なかったし、また、その子が泣いているとき、一生懸命になだめる私に対して周りの子が好き勝手に言う言葉が、かなりグサグサきました。

「先生が意地悪したんじゃ~。」
「先生がこんなゲーム作らんかったら、○○ちゃんが泣くこともなかったじゃん。」

 すごく悔しかったです。自分に非があるのは、誰よりも分かってる。でも、ゲームを否定されたことで、やってきたことの全てを否定されてしまったような気分になりました。

 こんなことで凹むようじゃ、何も務まらないじゃあないか、と考えて気を奮い立たせようとはするのですが。やっぱり凹みます。

 弱いわ俺。こんなことに動じず、落ち着いて対処できる、もっと強い人間になりたいです。
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by potecoro_ukpa | 2006-02-26 21:35 | 教育のはなし

これは、学級崩壊か?

 英語教室、今日は落ち着きませんでした。

 前回は、割と落ち着いていたんだけどなあ。

 ウロウロウロウロ、これが学級崩壊って言うんだろうか。
 ちょっと説教してやろうかと思いました。いや、実際軽く説教しちゃいましたけど…。

 ただ、一番の原因が自分にあるのはよく分かってるので仕方ないですね。今回は、ちょっと準備が足らなかったのが原因だと思います。もう少し、ゲームを用意しておくべきでした。大いに反省しています。

 次回は、ゲームのバリエーションを増やし、けじめをつけて進めていきたいですね。

 あ、でもいいこともありました。今日は、なんか生徒達との距離が縮まった気がしました。もう一年も4分の3が過ぎて、ようやく打ち解けてきたという、そんな感じです。もう残りの授業も少ないし、もっと仲良くなって、楽しい場を提供できるようにしたいです。
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by potecoro_ukpa | 2006-01-29 00:38 | 教育のはなし

ちょっと落ち着いた?

 昨日は、小学校で英語教室。

 新年第一回の低学年クラスは、これまでよりも、会話に重点を置いたものになりました。これまでは、色や動物などの基本的な単語やお話を中心にし、あまり会話はしてなかったのです。

 さて、今回のテーマは、「あいさつ」。あいさつの基本と、感情表現をやりました。やはり少々難しかったようですが、まあ、ある程度は覚えたようです。動作って大切ですね。なかなか落ちつきのない彼らですが、体を動かしたり、大きな声を出させるようにすると、一生懸命取り組むので、記憶にも残るようです。しかし、次回には、忘れてるだろうから、しっかり復習しないといけません。

 それにしても、今回の英語教室は、いつもに比べると割と落ち着いている方でした。いつもならば完全な動物園状態。いったいどうして今回は落ち着いたのだろうと、考えてみると…今日は、普段いちばん落ち着きのない子がお休みでした。人一人の差で、こんなにも全体の雰囲気って変わるものなんですね。ううむ…この騒がしい子が授業に集中できるよう、どれだけ色々工夫できるかが、授業の成否を決める重要なポイントのひとつです。それが今回良く分かりました。

 
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by potecoro_ukpa | 2006-01-15 20:53 | 教育のはなし

☆一足早いクリスマス☆

 小学校での、出前英語教室。

 今日は、クリスマス会でした☆

 ちょっといつもと違う、特別な授業だから、今回は、保護者の方も招いていたんだけど、親が見に来ていても、子ども達は大人しくならないことが判明。わあわあきゃあきゃあ、さっぱり落ち着かん。もう、バタバタして大変でした。帰りがけ、保護者の方に「大変ですね~。」と多少憐憫の情が込められた言葉をかけられてしまったほど。でも、子どもたちは楽しんだみたいだし、その点は良かったかな。

 クリスマス会といえば、サンタさん☆そこで、今日は、友人のオランダ人にサンタクロースに扮してもらいました。これがねえ、面白かったんですよ。まず、自己紹介をしてもらったんだけど、おそらく、子ども達に何か教育的な話をしようと考えたであろう彼が語ったのは、ラジオ体操の話。
 
 …皆さんは夏の6時半頃何をしていますか?ラジオ体操ですね☆皆さん、ちゃんとラジオ体操に行きましたか?ちゃんと行った人、手を上げてごらん。お~ぉ、素晴らしい。ラジオ体操はとってもいいことだから、来年も毎日通ってくださいね。…って感じ(笑。

 子ども達の質問にも、絶妙な答えを返してたし、素晴らしいサンタさんでした☆

 ちなみに、前回突然泣き出して授業に参加しなかった子は、けっこう元気にやってきて、ホッとしました。ただ、よくほかの人をたたいたりする子で、今日も私はボコスカ蹴られたり叩かれたりしました。もちろん悪意はないのですが、これがけっこう痛いんですよ。そんなに人をたたいたりしちゃ駄目だよって注意はしてるのですが、なかなか直らないですね。よく分からないけど、きっと寂しいんだと思います。

 子ども達の、ふとした言葉や行動に、家庭の事情が垣間見えます。

 
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by potecoro_ukpa | 2005-12-10 23:32 | 教育のはなし

まいった

 今日は小学校で出前英語教室の日。

 前回の反省から、一つ一つけじめをつけて授業を進めることを心がけて挑みました。

 子どもたちを落ち着かせるのに結構時間を取られてしまい、終了時間をかなりオーバーしてしまいましたが、前回よりは、授業らしくなり、真面目に取り組んでいる子もある程度集中できたと思います。

 ただね…

 授業開始前、早めに来た子どもたちと遊んでいると、突然一人の子が泣き出しちゃって、弱りました。
 
 困ったことに、なんで泣き出したのか、さっぱり分かりません。

 その後は、教室の隅っこにいるだけで、どんなに話しかけても、頑として動こうとしません。授業も半ば頃になると、やっぱり参加したいのか、教室の後ろをウロウロしてましたが、こちらが近づくと、また隅っこに戻ってしまいます。とうとう、今日は授業に参加せずに終わってしまいました。

 どうしてだろう。子どもって難しいです。

 思い返してみれば、私も小さい頃は、何か気に入らないことがあったときは、何を話しかけられても、じっと黙りこんで、突っぱねていたような気もします。しかし、大人になった今、そういう子には、どう対応したら良いのやら、さっぱりです。

 話は変わりますが、今年の誕生日、両親は私に、『星の王子さま』という本を贈ってくれました。なんでも、もともと私の姉が両親にプレゼントしたもので、感銘を受けた両親は、それを私に贈ってくれたのです。実は私、いまだに『星の王子さま』を読んだことがなく、どんな話なのか常々気になっていたものですから、これは最高に嬉しいプレゼントでした。

 それで、私は、初めてこの名著を読みました。すごく引き込まれる作品でした。それと同時に、とても難しい作品だとも思いました。
 
 この本を読んで以来、常に、自分はなにか大事な物を見落としているのではないか、という思いが頭から離れません。
 
 子どものときに感じていたもの、見ていたもの、きれいなもの、空気の香り。

 それを今は本当に感じ取ることができているかどうか分かりません。なんだか、いつもガラス越しに物事を見ているような気がするんです。だからね、子どもの気持ちが分かる、なんて、口が裂けても言えない。

 子どもと接する度、いつも戸惑います。一緒にやっていく友達がいるから助かってるけど、もし友達がいなかったら、もうどうしていいのか分からず、頭を抱えていたでしょうね。

 もっと、子どもたちの世界に入っていきたい。ガラス越しではなく、脳をクリアーにして、子どものように、万物を感じるままに感じ取りたい。

 U2の"City of Blinding Lights"の一節が、妙に心に響いてきます。
 
 Can you see the beauty inside of me?
 What happened to the beauty I had inside of me?
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by potecoro_ukpa | 2005-11-27 01:04 | 教育のはなし

子どもたち

 今日は、近所の小学校で出前英語教室の日。

 この英語教室は、友達と一緒に月2回のペースでやっているボランティアで、私は、友達に誘われて春から参加し始めました。

 子どもたちは、もう本当にかわいいんだけど、今日は、相当疲れました。授業中なのに、あcっちへチョロチョロ、こっちへチョロチョロ。さっぱり進みやせん。ちょっとね、怒っちゃいましたよ。

 でも、なかなか本気で叱れないんです。私たちは、ただのボランティア。教師じゃない。最低限、守るべきことはきちんと守らせたいと思うのですが、立場上、どの程度まで叱って良いのか悩むところです。

 それにしても、今日の低学年クラスには、教師3人いたのに、さっぱりまとめられません。本当に難しいです。でも、小学校の先生は、一人で30~40人、まとめているんですよね。一体どのようにしているんだろう。

 とにかく、今日の授業を振り返って気付いた色々な反省点を、次回に活かして、少しでも良いクラスにしたいですね。 
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by potecoro_ukpa | 2005-11-12 23:43 | 教育のはなし

しゃっくり

 先ほど、家庭教師から戻って参りました。

 そこで、ちょっと気になることが…。

 生徒がね、やたらしゃっくりするんです。前々から、しゃっくりの多い子だなあ、とは思ってたけど、今日は尋常じゃない。なんで、こんなにしゃっくりするんだろう…

 指導しつつ、ぼんやり考えてて、ふと思い当たりました。

阿路岐 「最近、ちゃんと睡眠とってる?」

生徒 「えっ?あ…あ~…」

 やっぱり…。
 
 私の場合、しゃっくりが出やすいのは徹夜に近い日が続いたとき。
その子も、ちゃんと、寝てなかったんです。

 彼女は、ものすごい頑張り屋さん。誰に言われるまでもなく、毎日コツコツと予習復習をし、苦手な数学にも必死で取り組むような子です。私にはとても真似できない。生徒ながら、心から尊敬します。

 でも、最近は点数がなかなか伸びず、数学は下がる一方で、どうしてなのか私も悩んでいたんです。指導してるときも、あれれって感じの回答が多いし。

 これではっきりしました。彼女、頑張りすぎです。それも無茶苦茶に。

 しゃっくりがひっきりなしに出るくらい、頭が回らなくなるくらい、毎日遅くまで勉強していたんです。たいして体力があるとも思えない彼女。今日の、しゃっくりは、危ないと思いました。

 とにかく、テストがあろうと何があろうと、これからしばらくは、毎日十分に睡眠をとり、音楽等でリフレッシュすることを厳命。
 学校で出された、数学の宿題プリントも、自分で解かずに済むよう、回答を全て作って渡しました。

 しかし、なんとも…

 彼女の心身にかなり無理がきていたことに、早く気付かなかった私が馬鹿でした。
もっと注意していれば…前兆はあったんですから。

 度を越えて頑張りすぎると、疲労のあまり、神経は疲労そのものを感じられなくなる、と聞いたことがあります。疲労を感じられなくなると、際限なく頑張り、体を蝕みます。元気にやってるように見えた人が、突然バタッとなるのは、そのためだそうです。

 恐ろしいことです。

 真面目で熱心な生徒さんなので、私も毎回予定時間を大幅に超えて質問に答えていたのですが、次回からは、早めに切り上げます。顔の表情・体調の変化、要チェックです。
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by potecoro_ukpa | 2005-11-10 02:50 | 教育のはなし