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阿路岐の日常&備忘録です。


by potecoro_ukpa
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ドゥン ・ ・ ・ ドゥン ・ ・ ・ ドゥン ・ ・ ・

 姉の結婚式から戻ってきました。

 結婚に情熱を燃やしていた姉らしく、それは気合の入った結婚式で、見るもの全てが驚きでした。

 今回は、神前式だったのですが、どうも式を挙げた神社は非常に由緒正しい有名な所だったようです。男性更衣室で着替えを済ませて、ふと壁を見ると、睦仁親王の印が入った書が。睦仁親王って、明治天皇のことですよね…。びっくりしました。「朕ハ…」とか「我ガ臣民…」とか難しい言葉で色々書いてありましたが、要は国民が幸せに暮らせるように、といった意味の文のようでした。しかし、よりによって、なんでまた男性更衣室にこんなものが。

 ドゥン…ドゥン…と雷鳴のような太鼓の音が鳴り響く中、赤絨毯の上を花嫁と花婿が静々と本殿に向かいます。私たち、家族も、それにぞろぞろと付いていきます。まるで別世界。

 靴を脱いで本殿に上がると、奥ゆかしい楽の音が流れ、早速式が始まりました。

 神主さんが、祝詞を独特の節回しでムニャムニャと読み上げます。その中で、お互いの家族の住所を番地まできっちり読み上げてて、ちょっとびっくりしました。その後、お酒を三回口につける動作を三回繰り返す「三三九度」だとか、新郎新婦が榊をお供えしたりとか、巫女さんがお祝いの舞を舞ったりとか色々あってから、最後に親族固めの杯を交わして、約30分くらいで式は終わりました。

 個人的に印象的だったのは、巫女さんの舞。このような古式ゆかしい舞を目の前で見るのは初めてです。巫女さんは二人いたのですが、確か一人は緑の、もう一人は青色の煌びやかな衣装を身にまとっていました。巫女さんが腕を伸ばす度、床に長く伸びた袖が鳥の翼のようで、それはきれいでした。ついでに、巫女さん本人もなかなかの美人(コラッ)。

 音楽好きの私としては、舞や節目節目で流れる音楽も外せません。最初は、テープか何かを流してるんだと思って、本殿のどこにスピーカーがあるか探していたのですが(BOSE製っぽいスピーカーを発見しました)、よく見ると神殿の横の方に何人か神職さんが隠れてて、そこで実際に演奏していました。笙の音を生で聴いたのは初めてです。いつか実際に聴いてみたいと思っていたので、これは非常に嬉しかったです。思いの外音が大きいのは驚きでした。雅楽独特の、調和の取れた不協和音。素晴らしいですね~。

 その後、スタジオで写真撮影の後、披露宴が始まりました。

 私は、姉を激写しつつ、テーブルをあちこち回って、ひたすら挨拶しては酒を勧めていました。

 姉の友人が集まっているテーブルに行くと、「まあ、阿路岐ちゃんなんだよねぇ。前はこんなにちっちゃかったのに。」などと言われ、私の小学校時代のことを色々話してくれました。言われたことの大半はまるで記憶にない内容でしたが…どうも宿題など、姉の友人に色々手伝って頂いたようです。それにしても、私の知らないところで、姉は随分と私のことを気にかけてくれていたようで、そんなエピソードを随分聞きました。つくづく、私は幸せな弟です。

 新郎側の親族のテーブルに行くと、一人の方が私の腕を取り、手相をしげしげと眺めて言いました。
 「うん、あんたはなかなかいい手相をしとる。努力次第で金はたくさん入るし、ええ奥さんにも恵まれるぞ。結婚はそうだな、27、8くらいだな。」
 と、なかなかに、有り難いお言葉。しかし27、8ってすぐじゃないですか…あまり早く結婚したいわけでもないし、本当かしら。まあ、ともかく手相はいいそうなので、それは素直に嬉しかったです。

 新郎の同僚や友人の皆さんのテーブルでは、逆に酒を勧められました。お言葉に甘えて、グビグビ。ざっくばらんな人が揃ってて、最高に楽しかったです。

 考えてみれば、集まってくれた姉の友人も義兄の友人も本当に良い人ばかり。よく、その人のことを知るには、その友人を見れば良い、と言いますが、その点でも心から安心できる結婚披露宴となりました。一度、相手の方とお会いしたとき、この人なら安心だと両親も私も確信を持ったのですが、披露宴では、それがより強固なものとなりました。姉は、間違いなく幸せな日々を送ることができるでしょう。

 終了後、姉がポンッと私の肩をたたいて「次は阿路岐ちゃんじゃね!」とのお言葉。

 どっちかって言うと、結婚願望の薄い私は、苦笑い。

 
by potecoro_ukpa | 2006-03-21 23:16 | 我が家のはなし